先日、私立自由学園の小・中・高校・大学部のキャンパスを見学させて頂きました!
実はこの日は東京は大雨…ひばりが丘駅から5分ほど歩いて到着しました。
入るなり驚いたのがそのキャンパスの広さ!
ひばりが丘はよく訪れていましたが、こんなに一つの大きな公園並みの広さのキャンパスがあるなんて全く知りませんでした。
なぜ自由学園に興味を持ったかと言うと、一つはその教育コンセプトの「真の自由人を育てる」や「自主独創」という言葉に惹かれ、都心の私立の学校でどんな風にそうした教育を実践しているのか?知りたいと思ったからです。
自由学園の創設ストーリー
自由学園は1921年に、クリスチャンでありジャーナリストのご夫婦により創立された、100年の歴史ある私立校です。
その頃から、機械的に知識を詰め込む教育に違和感を覚えていたご夫婦が、もっと子ども達に生きた教育をと願って、3万坪もの土地にキャンパスを構え、小学校~大学部(最高学部)までの校舎がこの敷地内にあります。
キャンパス内をご案内して頂きながら、驚いたことが、校舎が何ともレトロな木造の建物であること。
ただ、古いという印象よりは、懐かしい気持ちになりました。
この校舎は、実は東京都有形文化財や、東京都選定歴史的建造物に指定されている建物もあるそうです。そんなわけで先生曰く、簡単に取り壊したり建て直したりは出来ないのだと…
さらに、キャンパス内には何と小川が流れているとのことで、生徒達はキャンパス内で自然を日々体験し、畑で野菜を育てたり、豚を飼育したりと、生きることに直結する学びをしているとのことです。
そんな恵まれた環境の学校が東京都内にあることが、非常に驚きですよね。
10分ほど歩いて、応接室のある建物に到着し、中に入ると食堂がありました。
次に驚いたことは、実は自由学園では、昼食も生徒が自分達で作っているというのです!
その数300人分とか。
しかも、先生の指導の元ではなく、完全に自分達で食材調達をしたり、レシピ作成をしたりしているそうです。
その中で食育・計画の立て方・協働すること・リーダーシップ、など多くを学ぶということでそれはそうだろうなー!と思いました。
更にはコロナ前は男子中学部の1年生は、入学と同時に寮生活を1年するという制度だったらしく、この寮は完全に子どもの自治区。食事ももちろん寮生が担当周りで作っているのだそうです。現在は、コロナ対策もあり、寮生活の期間は都度変わったりもしているそうですが、それにしてもびっくり仰天でした。
軍隊のよう?という見方もあるのでしょうが、個人的には、子どもが共生してより良い社会を作る一員となるように育てる、そのために自治を重視する、生きることそのものが学びという理念にはとても共感しました。
こんな学校に入ったら、うちの甘えた息子もたくましくなって帰って来るのかな?なんて妄想もしつつ見学は終了しました!
100周年記念ということで、婦人之友社から出版されている、「本物をまなぶ学校 自由学園」も何と無料で頂き、早速読み進めています。
2024年度からは、これまで男女別学だったところを共学に切り替えるということで、今後の展開がまた楽しみです!
自由学園の自由は、単にルールがない、奔放ということでは全くなく、自分で考えて動くことができ、まずは生活力がある人を育てること=つまり自治ができる人を育てること、なんですよね。
自宅に帰ってから、長男や次男に指示しすぎない、干渉しすぎない、子どもの答えを待つという姿勢を学ばせて頂いたような気がしました。
自由学園さん、ありがとうございました!
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