旧来型の日本の公立の小中学校ではなく、国内のインターナショナルスクールに通わせたい!という保護者は増えていますね。
プリスクール、つまりインターナショナルスクールの幼稚園部も大人気で、年間20~30校増えているそうです。
ただ、プリスクールで数年間英語環境に浸った後、
小学校や中学校でもインターナショナルな環境で学ばせてあげたい、と思っても、
ほとんどのインターナショナルスクールは文科省の一条校(学校教育法で言う学校と認められた教育施設)認定を受けておらず、インターナショナルスクールに通わせる=日本の小中学校の修了資格がない、という状況になる場面が多いです。
最近では、インターナショナルスクールオブ長野や、広島県の神石インターナショナルスクールのように、バカロレアやインターナショナルスクール・プライマリー・カリキュラムと言った国際基準を取り入れながら、一条校としても認定される私立や公立の小学校・中学校も出てきていて、とても注目されています。
とはいえ、まだまだ数としては圧倒的に少なく、英語が身に着くとは言え、子どもの将来の選択肢を逆に狭めることになってしまうのではと心配する保護者も多いようですね。
そんな中、私が最近見学して画期的だなと感じたシステムである、ダブルディプロマプログラムについてご紹介します!
ダブルディプロマという選択
ディプロマ=高校や大学の修了証書、を意味します。
ダブルディプロマとは、2つの学校の卒業資格を同時に得られるプログラムのことで、ここでは日本と海外の高校卒業資格を同時に得られるメリットについて解説します!
ダブルディプロマプログラムを採用している学校は、東京都内を中心に、2020年頃から増えてきています。
例:文化学園大学杉並中学・高等学校(東京)や三田国際学園中学校・高等学校(東京)、郁文館夢学園(東京)など
そのシステムは学校ごとに異なるようで、
1⃣日本の高校に在籍しながら短期留学で海外校の単位取得するもの
2⃣日本の高校に在籍しながら週の一定の時間、リアルやオンラインで海外校の授業を受けるもの
3⃣日本の通信制高校に在籍しながらオンラインで海外校の授業を受けるもの
などがあるようです。
私が今回見学したのは、World Arrow International School (WAIS)というオンラインのスクールです。
国内の高校に所属しながら、米国ミズーリ州立大学付属高校・セントリック・ラーニング・アカデミー校という2つの海外校のカリキュラムを完全オンラインで受けられるというもの。
ユニークなのは、①日本の学校に在籍しながら夕方からこちらのスクールに通う、というコースと、②通信制高校に在籍しながら通うコースの2つがある事です。
①のコースは、実質2つの高校に通うという選択肢なので、かなり学習時間と課題などの負担は大きくなりますね。
②のコースは、元々履修単位の少ない通信制高校に在籍しながらなので、無理なく学習ができそうです。(通信制高校でも年間一定の日数はスクーリングが必要です)
さらに、WAISでは小中学生向けのプログラムもあり、卒業資格などは出ないものの、アクティブ・ラーニングや課題解決型学習法などを取り入れたアメリカのKindergarten~12th Grade(幼児(年長)~高校3年生)レベルの授業を毎日受けることができます。
また毎日のコース以外に、週1回から参加できるコースもあり、習い事感覚でも参加できるなと思いました。
今回小学3年生の息子と、ダブルディプロマのプログラムの説明会に参加してみましたが、息子も「毎日学校行かなくていい高校があるの?それいいね!」と、初めて通信制高校について知って、言っておりました^^
自由度が高く、やりたいことや突き詰めたいことがある子にとっては、こういったオンラインスクールや通信制高校というのも今後ますます需要が大きくなってくるのだろうな、と感じました。
そういった意味で、インターナショナルスクールに通わせたいけど小中高の卒業資格が無いのは困る…という親御さんにも、ダブルディプロマは一つの選択肢として検討できるのではないかなと思いました!
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