イエナプランを取り入れた国内初の小学校である、しなのイエナプランスクール大日向小学校・中学校のオンライン説明会を受けてきました!
今回はそこで感じたことを書いていきますね。
まず、大日向小学校・中学校は、学校法人 茂来学園が2019年4月に長野県南佐久郡佐久穂町で開講した私立の学校で、文科省から学習指導要領に則った教育をしている一条校(学校教育法第一条に該当する)として認定されています。
一条校、というと聞きなれない言葉かもしれませんが、要は、フリースクールやインターナショナルスクールなど、完全に独自のカリキュラムを展開している教育機関とは区別されるもので、日本の小学校や中学校の卒業資格がもらえます。
学校名でイエナプランを謳っている学校で、学習指導要領にも則りながら、どのようにイエナプラン教育を実践しているのだろう?と疑問に思ったので、今回は参加してみました♪
特徴その1
教科学習が全くないわけではない。
イエナプラン教育では3学年が一緒に学ぶ、異年齢クラスが基本です。なので、大日向小学校・中学校でも、1年生~3年生、4年生~6年生が一緒のクラスで学んでいます。
また、サークル(対話)タイム、という、子ども達が丸く座って、様々なトピックについて話し合ったり発表し合ったりする時間をとても大切にしているそうです。
ここで親として一番心配なのが、「異年齢クラスで勉強ってちゃんとできるの?」「それぞれの学年の教科の学習をしないと社会に出て困らない?」というものではないでしょうか?
私も正にそれを思ったのですが…
先生のご説明によると、それぞれの学年の国語とか、算数などの新たな単元については、同じ学年の子だけを集めた学習の時間があるそうです。
そもそも大日向小学校は、1学年が30名以下という少人数なので、こうした教科学習の時間も、しっかり1人1人が理解できるように教えられる、という個別サポートが充実しているように感じました。
特徴その2
子ども達の自立性・協働して取り組む力を伸ばす
大日向小学校の1日の時間割を見ると、この時間は国語、この時間は体育、などの教科では区切られていません。
大きく分けると、サークルタイム・ブロックアワー・ワールドオリエンテーション、という3つの活動が、代わる代わる計画されています。
ブロックアワー、というのはイエナプランの用語で、この時間はいわゆる「学習の時間」と考えていいのかなと思いました。
但し、一斉授業を集団で受けるというよりは、子ども達が自分で自分の週の計画を決めて、やりたいことを探究できる時間、という印象です。
そのために必要な教科学習だったり、ヒントだったりを、先生(グループリーダーと呼ぶらしい)やクラスメイトからもらいながら、自発的に学びを進めて行くのだそうです。
また、ワールドオリエンテーションでは、ブロックアワーでそれぞれが学んだことを持ち寄って、何かのテーマについて子ども達が話し合ったり、プロジェクトを企画して取り組んだり、リアルな体験をしたり、と言ったことに当てる時間のようです。
こうして、個別学習+グループワークの2本の柱で、自立して学びに取り組む姿勢や、グループで協力する協働力を育むことができていくのですね!
学習指導要領に則った学校でありながら、自由な教育が実現できている仕組みが少しわかった気がしました。
特徴その3
上下関係があまり無い
これはもう完全に私の主観なのですが、先生同士もフラットな関係で仲が良く、楽しそうに校内を案内して下さったのが印象的でした。
実際、先生が子ども達に接する際にも、先生が絶対的な偉い人として君臨するのではなくて、「子どもをサポートする人」という立ち位置で教員や、カウンセラーや、地域の大人達が協力して、居心地の良い環境を創り上げているのだなと思いました。
長野の佐久穂町もすごく自然豊かな場所ですし、こんなところでイエナプラン教育を受けられる子ども達がとっても羨ましいな~と個人的には感じました^^
実際に足を運ぶ機会が今後できたら、是非改めて見学してみたいと思いました。
他の地域から移住してくる親子も多いようですので、ご興味あれば説明会など参加されてみてはどうでしょう♬
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